元高校球児が思う、21世紀枠
どうもこんちゃす
今日話す内容はタイトル通り、21世紀枠についてです
まず21世紀枠について軽く説明すると
困難な状況を克服して、都道府県の秋の大会などで上位の成績を残し、地域の模範となっている学校などが対象
とあります
この制度には賛否両論あるんですが、僕はこの制度には賛成です。その辺の理由なんかは後で。
そもそも選抜高校野球大会、いわゆる春の甲子園は選抜ですので選び抜かれた高校が出場します(選び抜かれてないじゃないか!という反論はひとまず置いといてください)。簡単に言えば日本一大掛かりで有名な招待大会という訳です。ここが選手権大会、夏の甲子園との大きな差です
要は実力が絶対ではないんです
選手権大会は完全実力勝負です。ですが選抜大会は完全実力勝負ではない。実力勝負なのは80%くらいでしょうか。
なら残り20%はなんなのか。それは過程です
例えば震災で被災した中良い成績を残したことや過疎地域であるのにも関わらず良い成績を残したこと等が挙げられたりします
あと文武両道の実践なんかも聞きますね
この過程を評価するってところが良いところであったり、悪いところでもあります
この過程を評価するというところで賛否が別れてます
まず賛の部分を挙げると、同地区に実力では到底敵わない高校がある地区の高校にとってこれ程甲子園に近くなる制度はないことです
何故かと言うと夏より秋の方がジャイアントキリングが起き易い状況になるからです
夏の県予選大会において甲子園に行くことが義務付けられてるような高校の強さはもうそれは半端じゃないです。並の高校じゃとてもじゃないですが太刀打ちできません
ですが強い高校は勝ち上がっていくので夏の期間が必然的に長くなり、新チームの始動が遅くなります
となると新チームの結成から間もなく秋の新人戦や秋季県大会を戦うわけです。当然チーム成熟度は差があります
このチーム成熟度の差で高校野球はジャイアントキリングが起きやすくなるんです
夏に甲子園に出場したのにも関わらず秋はあっさり負けることが起きるのがまぁあります
否の部分を挙げると進学校に通っているだけで甲子園に行けるんか、俺らこの高校に県大会で勝ったのになんで甲子園行けれへんのや!というのがあります
確かにこういった意見はもっともで、自分も疑問に思うところです
例えば21世紀枠候補のチームで試合をして決めるなんていいかもしれませんね(実際にするとどこでするのかや費用はどこ負担なのかで大いにもめそうですが…)
選考基準の曖昧さを無くし、出来るだけ文句の出ない選考をしてもらいです
ただ自分が納得しない意見があります
それは、21世紀枠で出場する高校があることで大会のレベルが下がるというものです
まずなんでレベルが下がったら何が困るのか
- レベルの高い高校同士でやれば盛り上がる
- 見応えのない一方的な試合が多くなって面白くない
- そのせいで野球が嫌いになる子が多くなる
このような理由で否定してるのが非常に多いです
でもこれって完全に見る側だけの意見ですよね?
主役は誰ですか?高校球児じゃないんですか?
昨今至る所で当事者の意思尊重が叫ばれています
高校野球の場合の当事者の意思は
甲子園に出たい!!
なのです
どんな点差が開いて負けても甲子園で野球が出来たことそれだけで充分の選手は多いです
なのに見る側の都合を押し付けること意見はハッキリ言っておかしいです。当事者視点皆無の単なる観衆のエゴ、ようこんな意見言うなぁって感じです
このように甲子園に出れるチャンスが増えるこの制度は所々修正は必要ですが無くして欲しくないです
そもそも21世紀枠とは多くの球児に夢と希望も持たせようとする目的で始まってます
その目的が現状達成されている以上辞める理由はないでしょ
一人でも多くの球児が聖地甲子園でプレーできるように、現役高校球児の皆さん頑張ってください!
そんな訳で今日はこの辺で。ではでは